優秀な社内SEになるために必要なスキルとは?【社内SE経験者が3つのスキルを教えます】

■スキルアップ・副業
この記事は約4分で読めます。

社内システムエンジニア(SE)ってどんなスキルが必要なんだろう?

社内SEって最近人気みたいですね。
社内SEに興味がある人や社内SEに転職したい人に向けて、どんなスキルが必要になるのか?を書きます。

そもそも社内SEって?

社内SEは簡単にいうと、企業のIT関連の「何でも屋さん」ですね。
具体的には、自社のIT企画、システム開発、システム運用/サポート、パソコンやネットワークなどITに関するインフラを整備します。会社に入社して、パソコンがない、ネットにつながらない、業務は全て手作業で、、なんてことはないですよね。たくさんのITやシステムがあるはずです。
それは、社内SEがパソコンからシステムから全部整備してくれているからなんです。
社内SEは縁の下の力持ち的存在です。

社内SEに必要なスキル

社内SEは、自社のITに関すること全般に対応するため、業務は多岐に渡ることが多いです。
なので、システムエンジニアとしての設計力とかITの知識も必要ですが、より重要だなと考えているスキルを挙げていきます。

コミュニケーション能力

社内SEは様々な部分でコミュニケーションをとる必要があります。
例えば、パソコンやプリンターの不具合であったり、自社システムのわからないことを聞く窓口が社内SEであることが多いです。また、システム構築をする時は、ユーザーの意見を取りまとめて、システム要件に落とし込むことをしていきます。この際に意見を聞いて整理するというスキルも必要になります。
業務を行うユーザーの意見を吸い上げて、プログラマーの方に説明する。その逆で、プログラマーが知りたい内容をユーザーのわかる言葉に置き換えて聞くという、橋渡し役になることも多々あります。
その点でも、コミュニケーション能力があった方が有利なのは明白です。

また、ユーザーが必要としている要件を正確に理解するためには、業務知識が必要になります。
作るシステムは目的があって作られます。その目的は業務の効率化がメインであることが多いですが、業務の必要最低限の機能がなかったら、そもそもユーザーの方は仕事ができないですし、こんな機能ほしかった!というユーザーの声を聞くことも難しいです。なので、社内SEはシステム屋さんの考え方が強い方よりも、業務をされていた方も十分に活躍できると考えています。
もちろん、ITの知識がないと、心地の良い業務要件だけを決めて、実現不可能なシステムになることだってあるので、その辺りはバランス感覚が必要になります。

ビジネス感覚

社内SEって経営者の承認をとって仕事を進めることって結構あります。
なので、経営者が考えることを先取りして説明できると重宝されます。

例えば、会社のITインフラを整備する上で、投資対効果は切り離せない考え方です。
パソコン1台15万円として社員が100人いたら、パソコンだけでも1500万円もの費用になる訳です。
ビジネス感覚がないと経営者の承認が得られず、仕事を進めることができなくなります。


特にシステム開発においては、投資額が妥当かどうかの説明も必要ですが、得られるベネフィット(利益)を最大化するための工夫や発生するリスクの極小化なども併せて説明する必要が出てきます。
例えば、ベネフィットの最大化とリスク分散をするために、モデル拠点を作ってまずトライアルを実施するといったやり方をしたことがあります。
これは効果創出の早期化とリスクが発生した時にモデル拠点だけしか影響しないというやり方です。反面、一気に切り替えできないので、時間やお金がかかったりしますが、システムが大きく切り替わるようなリスクが高いプロジェクトを実施するときに有効的です。

こういった、ビジネス感覚を持っていて、経営者の方が気にすることが理解できて、その解決策を提示できるような人は社内SEでも重宝されます。

プロジェクトマネジメント

特に新規のシステム開発が行われる場合、プロジェクトとして立ち上がることが多いです。システム開発をする外部の協力会社の方や社内のユーザーとチームを組んでプロジェクトを進めるプロジェクトリーダーの役割を社内SEが担うことがあります。
そのときに、プロジェクトの目的に沿って、ユーザ側がすること、開発会社がすることを明確にして進捗の管理などをしていかなければなりません。また、社内SEは協力会社の作るシステムの品質を保証する役割を担います。作ってもらって、はい終わり、ではないのです。なので、自分だけではなくて、チームをマネジメントできるスキルが必要になります。
あと余談ですが、プロジェクトを複数掛け持ちすることもありますし、そのプロジェクトとは関係のないところで、トラブルフォローをしたりといったこともあります。
なので、自分自身もマネジメントできるスキルが必要になります。

まとめ

社内SEに求められるスキルはかなり多岐にわたります。
それは、IT技術者としてよりも、よりビジネスを理解することの方が重要であるからです。
だからと言ってIT技術が必要ないということではないです。むしろ、かなり必要になります。
ただ、企業が求めているのはIT技術は当たり前に持っていて、更にビジネスも知っている、という人を求めているということです。なので、下記の3つが重要なのではないかなと考えました。

  • コミュニケーションスキル
  • ビジネス感覚
  • プロジェクトマネジメント

簡単には身につかないスキルたちですが、国家試験の情報処理技術者試験や公的試験のビジネスキャリア検定を勉強するとITとビジネスの両方の知識が身につくと思います。
下記も参考にしてみてください。


情報処理推進機構:試験区分一覧

中央職業能力開発協会:ビジネス・キャリア検定 試験分野

コメント

タイトルとURLをコピーしました