社内SEになりたいけど、スキルが身につかないみたい。実際はどうなの？
社内SEでもスキルは身に付く。SEとは身につけるべきスキルが異なる。
はじめに正直にいいますと、「ITスキル」が欲しい方は社内SEは向いていないですね。
ただ、理解して欲しいのは、SEと社内SEは使うスキルが違うということです。
SEと社内SEの違いは、事業としてITを専門としているか、それ以外を専門にしているかという違いがあります。
SEの人はITが専門です。
社内SEの人は所属する企業の業務を効率化したりするために存在するので、ITも知っている必要がありますが、自企業が提供するメインの業務に詳しい必要があります。
なので、ITスキルを身に付けたい方は社内SEは向いていないということです。
社内SEで磨けるスキルって？
では、逆にどんなスキルが社内SEでは必要で、取得できるのか？
私の経験上では、コミュニケーション能力、ビジネス感覚、プロジェクトマネジメントの3つです。
なぜ、上記の３つかというと社内SEの特徴としては企画や要件定義などの上流工程での業務が多いことが挙げられます。
私の場合は、お客様のシステムについても勉強し、お客様の業務も考えながら、自社のシステムにどのようにデータを反映させ、自社の業務をどのように作っていくか？と言った業務の設計にも携われます。
また、IT部門ではありますが、お客様に対し、営業と共にコンサルティングのような提案活動をしたりもします。
従いまして、ITのスキルももちろん求められますが、社内外のお客様に対して、要望をきいて、意見や限りあるリソースなどを調整しながら、それぞれがwin-winになるように横断的な活動をする必要があるので、かなりのコミュニケーションの力が必要になります。
（私自身苦手だと思っているのですが、数名のチームリーダーとして常に１０を超える小さなプロジェクトの管理をしながら、自身はお客様対応のあるプロジェクトのリーダーとして参画しているため、ある程度身についたと考えています。）
※社内SEは多岐にわたる業務がありますが、私が重要だと思うスキルについては下記の記事を書いていますので、参考にしていただければと思います。
スキルが身に付くかどうかより、自分はなにがしたいか、が重要
スキルが身に付くかどうか心配になられている方は、自分は今後どうなっていきたいか？何がしたいか？を大切にしていただきたいと思います。
社内SEであっても、SE、プログラマの方と対等に話すために、プログラムソースを読み込んだり、書いたり、実際に動かしたりなどの努力を私はしてきました。
ですので、スキルは自分自身で習得する必要があると私は考えています。
ただ、身に付けたいスキルを多く活用している仕事につくとそのスキルが身につきやすいことは事実であると考えます。
キャリアイメージとして、IT専門スキルを身に付けてから、プロジェクトマネージャーになっていく道筋もあると思います。
社内SEを選ばれる場合においても、安易に楽そうだからということではなくて、どういうキャリアビジョンを持っているか？で選択される方が良いと思います。
私はたまたま、社外のお客様と折衝して、一緒に作り上げていくような仕事をさせていただいていますが、それは企業によっても異なります。
また、社内SEといっても私のようなアプリケーションを作る部門ではなく、ネットワークや機器の管理をする部門に配属される可能性もあります。
偉そうに書いてしまいましたが、結局は限られた時間でどのようなスキルセットを取得するか？ということだと思います。
SEの方はきっと業務目線がもっと必要ですし、社内SEはもっと幅広く業務知識、IT知識が必要で仕事をやりやすくするためのスキルアップが必要なのだと思います。
経済産業省がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていることから、社内にITに詳しい人材を多く配置する傾向が各企業でも行われているため、転職を検討されている方にとってはチャンスが到来していると考えられます。
企業の次世代の風土を作っていくことが求められると思いますので、部門間をまたいでコミュニケーション能力が発揮できるような方であれば活躍できると想定されますので、私こそがそういった人材ということであれば、ぜひチャレンジをしてみることをお勧めします。
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